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緑内障の治療法①点眼治療

【緑内障の治療法①~点眼治療~】

 

緑内障は…

目の中にある房水(ぼうすい)が何らかの原因により目の外へうまく排出されずに、眼球の圧(眼圧)

が上がることにより、目の奥にある視神経を傷つけ、視力・視野障害を起こす病気です

⇒一度失った視機能は残念ながら元にもどすことができません

 

緑内障の治療法の基本は眼圧のコントロールです

眼圧を下げることを目標として治療をしていきますが、緊急性がある場合を除いて、

第一選択として点眼治療が始まります(目薬を使って眼圧を下げる治療です)

緑内障の治療薬(目薬)は、たくさんの種類があります

種類によって、副作用(充血、色素沈着、まつ毛が濃くなる、ドライアイ、角膜を傷つけるなど)が強いもの、喘息や心疾患があると使えないもの、1日1回でいいもの、1日3回さすもの、などなど多種多様です

その方の病状、全身状態、眼圧の数値、眼圧上昇の原因等によって、その方にあった点眼薬が選択されていきます

また、目標とする眼圧の数値は、その方の目の状態によっても変わってきます

正常値だから大丈夫!とういうことではなく、その方その方の目の状態によって、目標とする眼圧の数値があります

 

緑内障の点眼治療では、治療途中に、点眼の種類変更や種類を増やす(1種類だけだったのが2種類になるなど)ことがあります

ずっと同じ目薬が続くわけではないこともあります

それは、副作用が強すぎる場合や、効果があまり見られない場合など、随時点眼薬を変えていくからです

 

もし、引っ越しや、通院先の先生との相性が合わないなど、なにかしらの理由で転院なさる場合は、自分が今まで使ったことのある目薬の使用歴を転院先に伝えるとよいと思います(といっても、あまりにコロコロと病院を変えすぎることはお勧めしませんが…)

お薬手帳の保管や、緑内障治療でどの目薬をいつから使っているのか(途中でやめた場合はいつやめたのか、どの目薬に変わったのか)を知っておくことは、ご自身の緑内障治療歴を知る上で大切になってきます

 

緑内障は基本的に無症状です。そして点眼薬を使ったからといって、特別、何か「目に見える」効果があるわけではありません。ですから点眼を継続するモチベーションを維持することはとても大変なことです。仕事が忙しくて点眼を忘れてしまった、旅行に行った際に点眼を忘れて、数日間点眼が

できなかったなどはあるでしょう。しかし長い目で見た場合、たまに点眼を忘れることは許容範囲内です。

大切なことは継続です。定期的な眼科受診により、担当医や看護師、検査員に点眼意欲を高めてもらい、点眼治療をがんばって続けましょう。

【眼科インフォームド・コンセント ダウンロードして渡せる説明シート】2018

金芳堂 (監修)下村嘉一 (編集)國吉一樹より引用(p71)

 

参考文献

【眼科インフォームド・コンセント ダウンロードして渡せる説明シート】2018

金芳堂 (監修)下村嘉一 (編集)國吉一樹 

 

 

2020/8

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