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多焦点眼内レンズ手術

 

現在も白内障手術で広く用いられている従来型の単焦点眼内レンズでは、レンズ特性上1点にしか焦点が合わず、多くの場合、近くを見る為には眼鏡が必要でした。
しかし現代では何歳になっても、趣味やスポーツや仕事などを行う事が十分可能な時代であり、患者さんお一人お一人の生活のスタイルを尊重し快適な生活を送る上で、視力、特に裸眼視力の向上は重要度を増してきました。
この夢を実現させることが出来る眼科手術が、「多焦点眼内レンズ水晶体再建手術」です。

ふつうの眼内レンズ

ピントを合わせる調整力がないため、遠くに合わせると近くが見えなくなり、近くに合わせると遠くが見えなくなります。手元を見る時にはピントが合いませんので、近用眼鏡が必要になります。

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズは近くと遠くの両方にピントを合わせる事ができます。写真のように、近くのパンフレットや遠くの看板の両方にピントが合うようになります。ただし、多焦点といっても実際は遠近2焦点レンズですので、中間距離(テーブルの上のポットなど)は少しぼやけた感じになります。また、近年では遠く、近くに加えて中間にもピントのあう「3焦点レンズ」が主流になっています。

選定療養「多焦点眼内レンズ」手術に移行しました。

先進医療から外れた多焦点眼内レンズは、今後は選定療養(保険部分と自費部分の混合診療の一種)で対応してまいります。

選定療養のレンズ価格はレンズ種類により160,000円~250,000円となります。詳しくはスタッフにおたずねください。手術費用の総額は保険診療でカバーされる手術費用と、選定療養の差額レンズ費用の合計となります。

さらに当院では、国内未承認の画期的な多焦点レンズも導入しています。多焦点レンズ手術は、実は日本でもアメリカでもなくヨーロッパ圏が最も進んでおり、今や3焦点レンズが主流となっています。日本国内の選定療養の遠近2焦点レンズは、今やヨーロッパの学会では”clasical multifocal” つまり「古典的な多焦点レンズ」とさえ呼ばれているほどです。たくさんの3焦点レンズが欧州市場に出回っていますが、当院では院長自らESCRS(ヨーロッパ白内障屈折矯正学会)に赴き、それらの中で最新かつ最良のレンズを吟味して導入しています。それが「Acriva Trinova」という眼内レンズです。

自由診療多焦点眼内レンズ… 種類と特性 …

AcrivaUD Trinova IOL(アクリバ トリノバ)は、オランダのVSY Biotechnology社が2017年10月にヨーロッパCEマークを取得し販売を開始したばかりの最新鋭の3焦点レンズで、日本国内ではまだほとんど使われていません。Sinusoidal vision technologyという画期的なレンズデザインを採用しており、光学部はエッジがシャープでない同心円状のパターンとなっていて、ハロ(光の輪状散乱)、グレア(光のにじみ)が群を抜いて少ない構造になっています。さらにEDOF(Enhanced Depth of Focus)という焦点深度を広げる機能を追加して、遠方、中間、近方がスムーズにみえるように設計されています。また、乱視を矯正できるトーリックレンズもあります。

光の分布

国内の先進医療の回折型マルチフォーカルは、18%(ないしは20%)もの光がロスしてしまいます。それが、コントラスト感度低下、ハロー、グレアなど見え方の質の低下に直結します。
しかしAcriva Trinovaは、なんと92%の光が遠方から近方に焦点があっており、つまり、光学ロスが8%しかないのです。ですから、国内の多焦点よりはるかにクリアに見えます。しかもどの瞳孔径でもほぼ同じ光の量が遠方、中間、近方に収束するため、薄暗い場所でも近くの文字が読めます。

見え方

Acriva Trinovaの解像力を他のトリフォーカルIOLと比較すると、明るいところ、暗いところともに遠方、中間、近方ともに良好な見え方を示しています。

色収差

Acriva Trinovaのアッベ数(透明体の色分散を評価する指標)は58という高い値を示しており、アッベ数が低い(下右図)ほど色収差(色のにじみ)が発生しやすくなりますが、Acriva Trinova(下左図)は色収差が少なくシャープに見えます。

これまでの多焦点レンズは、保険診療の単焦点レンズに比べて遠近が見えて利便性が向上する反面、ハローやグレア、waxy visionなど、見え方の質は低下していました。このため、当院では術前説明で必ず「見え方の質はある程度目をつぶっていただいて、メガネをかけるうっとおしさが減ることに価値を見出せる方にお勧めしていますよ」と説明していました。
しかし、このレンズは違います。見え方の質をほとんど落とさずに、遠近が、ではなく、遠くも中間も、近くも見えるのです。ご自身の大切な目にふさわしい、最高の眼内レンズです。

手術費用

(通常タイプ)

片眼 両眼
550,000円
(うち、予約金20万円、残金35万円)
1,100,000円
(うち、予約金40万円、残金70万円)

(トーリック: 乱視矯正タイプ)

片眼 両眼
605,000円
(うち、予約金20万円、残金40.5万円)
1,210,000円
(うち、予約金40万円、残金81万円)

※手術に関する術後1ヶ月間の通常の診察・検査※、薬代を含む(※屈折、視力、眼圧、精密眼底、角膜曲率半径、角膜内皮細胞顕微鏡検査、細隙灯顕微鏡検査、網膜三次元撮影、コントラスト視力)
※ご注意:当レンズは海外発注製品のためあらかじめ手術費用予約金をお支払いいただきます。患者さんのご都合で手術をキャンセルしたり、手術中、合併症等により単焦点眼内レンズに変更した場合、必要経費を差し引いた差額は返金されます。尚、合併症治療費は手術費用に含まれていません。
※手術後に眼内レンズ入れ替えや摘出する場合があっても手術費用は全額返金されません。
※眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が必要になることがあります。
※別途保護メガネ代

 

 

 

ALSANZA社マルチフォーカルIOLについて

Acriva Trinovaと同様の優れた光学特性を持つだけでなく、Acriva Trinovaがやや苦手としている近見視力を改善した最新の3焦点眼内レンズです。日本国内での導入はまだ極めて少ないレンズです。

 

製造会社
Alsanza Medizintechnik und Pharma GmbH
Hermann
Burkhardt Str. 3 , D 72793 Pfullingen
Germany

レンズの概要
ALSAFIT FOURIER IOLは、白内障手術後または老視治療目的のClear Lens Extraction後の嚢内に挿入するシングルピース型のトリフォーカル眼内レンズです。
ALSAFIT FOURIER IOLは14個のシャープエッジではないスムーズなリングの回折構造で、グレア(光のにじみ)やハロ(光の輪状散乱)が少ないです。また、光学部6mmすべてがreverse apodization(逆アポダイズ 、中心部から周辺部に向かって溝を高くする )のフーリエ光学部となっており、すべての距離に高品質の見え方を提供できるように設計されています。
また、乱視を矯正できるトーリックレンズ、ALSASET FOURIER TORIC IOLもあります。

 

 

 

 

 

手術費用

(通常タイプ)

片眼 両眼
605,000円
(うち、予約金20万円、残金40.5万円)
1,210,000円
(うち、予約金40万円、残金81万円)

(トーリック: 乱視矯正タイプ)

片眼 両眼
660,000円
(うち、予約金20万円、残金46万円)
1,320,000円
(うち、予約金40万円、残金92万円)

※手術に関する術後1ヶ月間の通常の診察・検査※、薬代を含む(※屈折、視力、眼圧、精密眼底、角膜曲率半径、角膜内皮細胞顕微鏡検査、細隙灯顕微鏡検査、網膜三次元撮影、コントラスト視力)
※ご注意:当レンズは海外発注製品のためあらかじめ手術費用予約金をお支払いいただきます。患者さんのご都合で手術をキャンセルしたり、手術中、合併症等により単焦点眼内レンズに変更した場合、必要経費を差し引いた差額は返金されます。尚、合併症治療費は手術費用に含まれていません。
※手術後に眼内レンズ入れ替えや摘出する場合があっても手術費用は全額返金されません。
※眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が必要になることがあります。
※別途保護メガネ代

 

 

 

 

LENTIS Toric 乱視矯正用レンズ

LENTIS遠近両用眼内レンズは、ドイツOculentis社が製造している世界最高の性能を持つ最新の多焦点眼内レンズです。レンズ部分に遠方用と近方用の部分があり、遠くと近くを見ることができます。
特にLENTIS Toric(乱視矯正)レンズは今までの眼内レンズの50倍の精度、屈折度数を0.01D刻みで、ご自身の目に合わせて完全オーダーメイドで作成し、乱視も矯正可能です。
このため、レンズが届くまでに約6週間のお時間がかかります。ヨーロッパでは、CEマークを取得しており、すでに数多く使用され非常に良好な結果を得ています。

手術費用

選定療養対応 多焦点眼内レンズ(Tecnis・Symphony)

片眼 両眼
176,000円~275,000円 352,000円~550,000円

※別途保険診療の白内障手術費用がかかります。
※手術中、合併症等により単焦点眼内レンズに変更した場合、保険診療になります。
※手術後に眼内レンズ入れ替えや摘出する場合、手術費用は返金されません。
※眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が必要になることがあります。
※別途保護メガネ代

国内未承認完全オーダーメイド 多焦点眼内レンズ(Lentis MplusToric)

  片眼 両眼
Lentis MplusToric 550,000円 1,100,000円

※手術に関する術後1ヶ月間の通常の診察・検査、薬代を含む
屈折、視力、眼圧、精密眼底、角膜曲率半径、角膜内皮細胞顕微鏡検査、細隙灯顕微鏡検査、
 網膜三次元撮影、コントラスト視力)
※ご注意:当レンズは完全オーダーメイドですので、オーダーレンズ作成費用としてあらかじめ手術費用予約金をお支払いいただきます。これは患者さんのご都合で手術をキャンセルしたり、手術中、合併症等により単焦点眼内レンズに変更した場合でも返金されません。
 尚、合併症治療費は手術費用に含まれていません。
※手術後に眼内レンズ入れ替えや摘出する場合があっても手術費用は全額返金されません。
※眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が必要になることがあります。
※別途保護メガネ代

Finevison®乱視矯正3焦点眼内レンズ

現在国内で認可されている多焦点レンズは、多焦点といっても実際は遠近、つまり、2焦点しかピントが合いません。

しかし、このファインビジョン眼内レンズは、遠方と近方に加えて、中間にもピントが合う画期的なレンズです。オーダーメイドではありませんが、乱視矯正も可能です。

手術費用

国内未承認3焦点眼内レンズ 多焦点眼内レンズ(Finevision)

  片眼 両眼
Finevision 550,000円 1,100,000円

※手術に関する術後1ヶ月間の通常の診察・検査※、薬代を含む
(※屈折、視力、眼圧、精密眼底、角膜曲率半径、角膜内皮細胞顕微鏡検査、細隙灯顕微鏡検査、網膜三次元撮影、コントラスト視力)
※ご注意:当レンズは海外発注製品のためあらかじめ手術費用予約金をお支払いいただきます。患者さんのご都合で手術をキャンセルしたり、手術中、合併症等により単焦点眼内レンズに変更した場合、必要経費を差し引いた差額は返金されます。

 尚、合併症治療費は手術費用に含まれていません。

※手術後に眼内レンズ入れ替えや摘出する場合があっても手術費用は全額返金されません。

※眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が必要になることがあります。

※別途保護メガネ代

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