コンタクトレンズの基礎知識
コンタクトレンズはとても便利なものです
しかし、間違った使い方をすると、失明につながる合併症を起こすこともあります
コンタクトレンズに伴う目のトラブル(病気)を知る前に、
「コンタクトレンズ」についてお話します
※当院では、通常のコンタクトレンズ処方は行っておりません※
※コンタクトレンズ使用に伴う目のトラブルについては診察致します※
【コンタクトの種類と特徴】
【ソフトコンタクトレンズ】
やわらかい(ソフト)レンズ
⇒装用感がよい、慣れやすい
⇒反面、痛みや異物感を感じにくいので、異常の発見が遅れることも
水を含んでいる
⇒微生物(細菌ん、カビ、アメーバなど)が繁殖しやすく、感染が起こりやすい
⇒消毒が重要だが、やや手間がかかる(1日使い捨ては消毒不可/1回使い捨て)
ただし、水道水は使用できない
サイズが黒目(角膜)より大きい
⇒(ハードコンタクトレンズより)ズレたり外れたりしにくいので、スポーツに向く
⇒レンズの特性として、ハードコンタクトレンズよりも、角膜(黒目)にいく酸素量が少なくなる
→正しい使用方法を守らないと角膜への酸素不足によるトラブルが起こることも
使い捨てレンズがある
(1日、2週間、1か月など)
⇒ただし、ずっとつけっぱなしはできないので、決められた1日の装用(使用)時間を守ること
⇒1日使い捨て以外は消毒(お手入れ)必要
カラーコンタクトレンズがある(カラコン)
⇒カラーコンタクトについては別項目参照
【ハードコンタクトレンズ】
硬い(ハード)レンズ
⇒装用感が劣る(慣れるまで異物感、ゴロゴロ感がある)慣れるまで時間がかかる
⇒痛みや異物感がでやすいので、異常を早く発見できる
⇒強い乱視があっても、良い視力を得られる
(弱い乱視だと、ソフトコンタクトレンズで矯正できることもある)
⇒角膜不正乱視(※1)を矯正できる
(※1)角膜不正乱視
角膜(黒目)表面のでこぼこ(いびつなゆがみ)により乱視が生じること
ハードコンタクトレンズでは、矯正できるが、ソフトコンタクトレンズでは矯正できず、見えやすくならない
水を含まない
水道水ですすぐことができる
サイズが黒目(角膜)より小さい
⇒ズレたり外れたりしやすい
⇒レンズの特性として、ソフトコンタクトレンズ使用と比べて、多くの酸素を角膜に供給できる
使い捨てのレンズはない
⇒1~3年程度使用可能(お手入れも必要)
コンタクトレンズの種類は、
ハードレンズ、ソフトレンズ、長く使うもの(1~3年程度)、使い捨てのものとさまざまです
使う人の「目」の状態、必要とする見え方、ライフスタイルなどにより、どのコンタクトレンズにするのかが選択されていきますが、
眼科医の診察を必ず受けて、コンタクトレンズは使用してください
金沢文庫アイクリニックでは、通常のコンタクトレンズは処方していませんが、
コンタクトレンズトラブルでの目の診察はお受けいただけます
コンタクトレンズ使用では、
正しい使い方(取り扱い方法や1日の使用時間など)
お手入れ方法(消毒や洗浄)
トラブルがなくても定期検診(3か月に1度)を受けること
を守ってくださいね
コンタクトレンズは、特別な場合を除き、寝る時は必ず外します
また、「コンタクトレンズがあるから眼鏡は必要ない」とうことはありません
目に何かトラブルがあってコンタクトレンズが使用できないときに眼鏡は必要ですし、
眼鏡がないと、「コンタクトを外すと見えないから」と日中ずっとつけっぱなしになり1日の装用時間がどんどん長くなってしまいます
コンタクトレンズを作っても、眼鏡も必ず持つようにしましょう
【コンタクトレンズによる目のトラブル】
コンタクトレンズ使用によって、何か異変、トラブルを感じたら、定期検診まで待たずに眼科を受診した方がよいと思います
コンタクトレンズ使用による目のトラブルは別項目をご参照ください
当院では、近視手術ICL(眼内コンタクトレンズ手術)も行っています
コンタクトレンズトラブルに悩まされている方
コンタクトレンズや眼鏡使用にわずらわしさがある方に知っていただきたい治療です
気になった方は、是非当院HPをご覧ください
参考文献【眼科コメディカルのための 眼科学ガイド】2005
日本眼科医会 眼科医療従事者委員会
【眼科インフォームド・コンセント ダウンロードして渡せる説明シート】2018
金芳堂 (監修)下村嘉一 (編集)國吉一樹
2020/10/19