院内設備
受付~待合室
バリアフリーの院内により、どの場所へも車椅子で移動できるように充分スペースを取っています。手術適応の患者さんが多いため、どうしても待ち時間が長くなりがちですが、少しでも快適にお過ごしいただけるよう、サロンのような居心地の良い空間を目指しました。
受付
こちらで受付していただきます。親切なスタッフが笑顔でお迎えいたします。初診の患者さんは、こちらで問診票を記入していただきます。
待合
スタイリッシュかつ落ち着ける雰囲気を目指しました。50インチモニターを完備しています。
待合室には給茶機を設置しました。コーヒー、紅茶、緑茶などなど、それぞれホットとアイスがございますので体調やご気分に合わせてお好みのドリンクをお選びいただけます。ちなみに院長のおススメは紅茶です。
検査室~診察室
検査室
視力検査を始め、各種眼科検査の多くはこちらで行います。ご高齢患者さんの膝に優しいカーペットタイルです。眼科は検査機器が非常に多いため、当院では各検査の内容と必要性をきちんと説明してから施行いたします。
検査機器紹介
ノンコントノメーター(NIDEK NT-530)
非接触型の眼圧計です。目に風を当てるので不快な思いをされる患者さんも多いのですが、従来の器械よりも風圧が穏やかで患者さん負担が軽減されました。
スペキュラーマイクロスコピー(KONAN NSP-9900Ⅱ)
角膜内皮細胞(黒目の内側の細胞)測定機器です。
角膜内皮細胞をデジタル画像として撮影し細胞密度の測定を行い、その変化を観察します。
それにより、細胞の大きさや形で黒目の傷み具合がわかります。
他の検査機器では捉えられない傷みがわかるので、白内障などの手術前後にはこの機器での検査が必須となります。
静的自動視野計(HAAG-STREIT OCTOPUS900)
視野(見える範囲)の検査をします。
自動視野計はコンピューターによってプログラミングされた視野内地点の感度を計測でき、コンピューター化によって検者の技術に左右されないという客観性があり、長期にわたる経過観察に優れます。
さらにゴールドマン視野計では現れない様な微妙な感度低下も検出可能です。緑内障や視野経疾患の初期の病変の検出や視野欠損の進行具合を検査します。
光干渉断層計(OCT)(NIDEK RS-3000)
眼底観察、解析機器で、従来では診断が困難であった疾患の診断精度が向上し、治療前後で評価がより詳細に行える検査機器です。
眼底病変をCTやMRIのような断層画像データとして表示でき、病気に対する理解をより深めて頂くことが可能となります。
緑内障、黄斑変性などの早期発見、経過観察に非常に有効な高機能解析ができます。
SLT/YAGレーザー(ELLEX )
これ1台で、緑内障の治療と後発白内障の治療が可能なレーザー機器です。
ヤグレーザーという光線で後発白内障に一瞬のバルス光を当てることで白濁した水晶体嚢の中心を破り、光の通り道を作ってクリアな視界を回復できます。また、SLTでは、繊維柱帯という緑内障で眼内の水(房水)が通過障害をおこしている部分の色素だけを選択的に破壊することで、侵襲の少ないレーザー治療が可能です。
光学式眼軸長測定装置OA2000/Aモード眼軸帳測定装置AL4000
白内障手術時に必要な眼軸長(目の長さ)を測定し、緑眼レンズの度数を決める機器です。従来の器機よりもより詳細な計測が可能で、いわゆる次世代の眼内レンズ計算式に対応します。さらに、成熟白内障などでOA2000での眼球測定が出来ない場合、すぐとなりにAモード装置があるので、患者さん負担が軽減しています。
マルチカラーレーザー
糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症などの網膜虚血性疾患、裂孔原性網膜剥離の初期、中心性漿液性脈絡網膜症の急性期などに用いるレーザーです。緑、黄、赤色のレーザーを発振できるため、疾患や症例に応じて最適な波長で治療が可能です。
両眼視機能検査器(ワック)
過剰な近方視ストレスにさらされている現代っ子の毛様体筋を緩めてくれる器械です。お子さんの近眼が仮性近視であれば、この器械の治療を続けることで視力の回復が期待できます。
自発蛍光眼底カメラ(KOWA VX10)
血管の状態を直接観察できる唯一の場所が眼底になります。血管の状態から眼科の病気だけでなく、高血圧や糖尿病など多くの病気を発見することができます。さらに最新の自発蛍光撮影が可能で、遺伝性網膜疾患や加齢黄斑変性のごく初期などの検出に威力を発揮します。撮影した画像は診察室の液晶モニターでみることができ、この画像を患者さんにみていただくことで、わかりやすく説明をすることができます。
オートレフトポグラフィー(TOMEY RT-7000)
通常の眼球屈折値、角膜屈折値に加えて、詳細な角膜形状解析がこれ1台で行えます。多焦点眼内レンズ手術、乱視矯正眼内レンズ手術に必須な検査です。
診察室~処置室
診察室・電子カルテ
電子カルテシステム~二デック社の“NAVIS-CL”~を導入することで(視力検査・眼圧検査・前眼部・眼底検査・特殊検査など)のすべての検査結果をデータベース化して一元管理しモニターに映すことができます。病状を分かりやすく説明できるように心がけています。インフォームドコンセントに努め、患者さんが安心して治療を受けられる体制を整えております。
手術室のご案内
当院の手術治療の特徴:3つの“C”
- Cleanな手術室:高性能HEPAフィルターを完備したクリーンルームです。
- Clearな情報開示:ガラス張りの手術室に、手術顕微鏡と連動した37インチモニターを完備しています。
大切な家族に見守られながら、安心して手術に臨めます。 - Cutting edgeな手術:多焦点眼内レンズ、乱視矯正レンズ、有水晶体レンズなど、常に新しい手術医療を提供します。
手術室
高性能HEPAフィルターを完備したガラス張りのクリーンルームで、患者さんのご家族に手術のすべてをお見せする、清潔で開かれた手術治療を提供します。上の写真は手術室の中の写真で、下の写真は見学室からの写真です。このように、見学室と手術室の間は一面ガラス張りであり、ご家族は手術室内の様子がすべて見通せます。さらに、37インチモニターも完備しており、術者の顕微鏡内の映像がリアルタイムでご覧いただけます。
見学室
手術見学をご希望のご家族は、こちらで手術を見学していただきます。もちろん、術者と同一の顕微鏡内の所見もモニター画面でリアルタイムに見学可能です。
手術器械
眼科手術顕微鏡、白内障、硝子体手術器械などにおいて、新しい器械を導入しています。
白内障、硝子体手術器械:Stellaris PC
白内障硝子体手術器械です。南共済で使用していたアルコン社のインフィニティをも凌ぐ、驚きの前房安定性を誇ります。硝子体切除効率も極めて高く、安全で迅速な手術が行えます。
眼科手術顕微鏡:ライカM822
南共済では、カールツァイス社製のルメラを使っていましたが、それを凌駕するほどの解像度を誇ります。前嚢切開の際、切開した前嚢の断面が見えるほどです。(←ちょっとマニアック過ぎる表現ですみません(^_^;))
炭酸ガスレーザー
外科手術の基本である切開と止血において、従来はメス刃とバイポーラを持ち替えて行っていましたが、炭酸ガスレーザーは1台でその両方ができるので、迅速で出血の少ない、視野の良好な手術が可能です。