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院長より新年のご挨拶

院長の樋口です。新年早々に大地震や飛行機事故が発生し、おめでとうございますとは言いにくい幕開けとなりました。また、当院の状況も、昨年の手術件数が新型コロナで緊急事態宣言が出された令和2年と同等レベルまで減少し、こちらもおめでたいとは言いにくい状況です。

そんな中での新年のご挨拶ですが、今年は開院10周年となる記念すべき年ですので、気を取り直して「前向きに」抱負をお話させていただきます。

私が眼科医を志した一番大きな理由は、クリニックでも大病院と同等の手術医療を提供しうる外科系診療科であることですが、もう一つの理由が、自分自身が近眼で、これがなんとかならないものかなぁというものでした。

一般的には多くの眼科医は(病的近視は別として)近視を病気とは考えていないのではと思います。「そんなの、メガネかければいいじゃん、別に失明するわけでもないし」というわけです。

しかし、私自身が中学1年からずっと近視でメガネ装用を余儀なくされており、日常生活(特にスポーツ時など)大変な不便やハンディキャップを感じ続けてきました。これをなんとかしたいという想いが強くなり、親が産婦人科開業医で跡取りは私一人であったにもかかわらず、眼科医になったわけです(お父さんごめんなさい)。

そして現在当院では種々の屈折矯正治療に注力しております。小児期においては低濃度アトロピン治療やオルソケラトロジーをはじめとする近視抑制治療を施してお子さんたちの近視を発生させない、進行させないことを目標にしています。それでも近視はゼロにはなりません。そういった患者さんが青年期に入れば、今度はICL(眼内コンタクトレンズ)手術を行い、メガネやコンタクトに頼る必要のない快適な裸眼生活をご提供してます。しかし、ICL手術しても、加齢による老眼の発症は避けられません。そこで、壮年期~老年期の患者さんには、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行っています。これにより、幅広い年齢層の患者さんにとって(完全にとは言えませんが)メガネを掛ける必要の無くなるような有益な医療サービスを提供しております。

まだまだ認知度が低い近視抑制治療やICL治療ですが、もっとたくさんの若い患者さんにこの有意義な治療をうけていただいて、彼らが年を重ねたら今度は多焦点レンズを入れて差し上げて、そうしていつの日か、この世の中からメガネ、コンタクトレンズが無くなれば良いなぁ、などと半分本気で思っています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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