結膜弛緩症(結膜(白目)のたるみ)
結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)
結膜が加齢によりたるんでしまうことがあります
症状がなければ治療の必要はありませんが
ゴロゴロする・スッキリしない・ドライアイのような症状が気になった時は
眼科受診をご検討くださいね
【結膜弛緩症とは?】
結膜とは、白目の表面を覆っている薄い皮です
(まぶたの裏側と白目の表面(黒目を除く)を結び付けているので『結膜』)
結膜の下にある強膜やテノン嚢(まぶたの裏側にある)と接着しています
加齢により接着が弱くなると、結膜はたるんでしまいます
たるんだ結膜は、下まぶたと目の表面の間に挟まってしまいます
これを【結膜弛緩症】といいます
結膜弛緩症は頻度が高く、60歳以上のアジア人では、40%以上にみられるようです
【症状】
目の違和感、不快感、ゴロゴロする
「いつも涙が出ているようなベチャベチャした感じがする」
「いろいろな目薬をさしても異物感が治らない」
「なんだかスッキリしない」
ドライアイと似た症状がでることも
目の表面の涙の分布にムラが生じることがあり、その結果、ドライアイを合併することも
【治療】
症状がなければ治療の必要はない
ドライアイがある場合は、ヒアルロン酸ナトリウム系の点眼薬を保湿目的に使用したり、ドライアイ専用の点眼薬を使用することも
点眼薬で症状が改善しない場合は手術
手術は局所麻酔で行い、弛緩した結膜を短縮する
※目の状態などにより当院で手術を実施する場合と別医療機関への紹介となる場合があります※
【治療成績や治療による副作用は?】
点眼による副作用はほとんどないようです
手術を行っても症状が改善しない場合があり、症状が改善しても経過観察中に症状が再発する可能性があるようです(頻度不明)
※症状や治療方法については個人差があります※
※詳しくは担当医にお尋ねください※
参考文献
「眼科インフォームド・コンセント ダウンロードして渡せる説明シート」2018
監修 下村嘉一 編著 國吉一樹
2021/02/01