視神経について
視神経は、目の奥の網膜から脳につながっています
視神経の通り道、視路(しろ)について解説します
【視路】…網膜と後頭葉の視中枢(=物を見る中心部)を結ぶ視神経繊維束
※人は目でものを見ているのではなく、脳でものを見ています
(目の奥にある)網膜に映った映像は、網膜の視細胞で電気信号に変換されて、
視神経→視交叉(しこうさ)→視索(しさく)→外側膝状体(そとがわちゅうじょうたい)→視放線(しほうせん)→大脳の後頭葉に達する
その後、更に大脳の各部分へ信号は伝達されて情報処理を行い、映像として認識される
視界の左半分は網膜の右半分に映し出される
網膜の右半分からの信号は、視交叉で左右眼からの信号が統合されて、右の視索→右の外側膝状体→右の視放線を経て、右の大脳後頭葉へ伝達される
=つまり、視野の左半分は右脳で、右半分は左脳で見ている
(視路のどこかで病変が出た時に、視野が欠けている場所によって、病変がどこで起きているかの参考になる場合がある)
関連リンク
眼球の外壁(角膜・強膜・ぶどう膜・虹彩・毛様体・脈絡膜・網膜)について
参考文献
「眼科インフォームド・コンセント ダウンロードして渡せる説明シート」2018
監修 下村嘉一 編著 國吉一樹
「眼科コメディカルのための眼科学ガイド」2005
編集・発行 社団法人 日本眼科医会 眼科医療従事者委員会
2021/01/14