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春は卒業の季節

[2025.03.01]

昨年の3月はこどもの卒業式がありました。

卒業は、嬉しくもあり、さみしくもありますね。

そもそも「卒業」の語源とは何でしょう?

「卒業」という言葉は、もともと仏教用語の「卒度(そつど)」からきているそうです。

「卒度」は「悟りを開いて迷いの世界を離れること」を意味し、そこから「学びを終えて次の段階へ進む」という意味になったそうです。

なぜ、日本では3月に卒業式があるのでしょうか?

コロナ禍に、年度スタートを9月にするかどうかの議論があがった時がありましたね。

どうなるのだろうと戦々恐々としたのを覚えています。

日本では、なぜ3月に卒業するのかの理由は、以下のような背景があるようです。

①旧暦の影響

日本は明治時代まで旧暦を使用していたため、年度は春分(3月ごろ)に終わります。そのため、自然と3月が区切りの時期となりました。

②農業社会の名残

近代以前の日本は農業中心の社会で、春は農作業が始まる大切な時期だったため、3月を区切りにして学校生活を終え、新年度を4月に始める流れが生まれたという説もあります。

③明治時代の学制改革

1872年(明治5年)に「学制」が制定されて、現代的な学校制度が整いました。その際、日本の気候や文化に合った4月始まり~3月終わりの年度が採用されたそうです。以降全国的にこの年度体系が定着したとのことです。

④日本の財政年度との一致

日本の政府や企業の会計年度も4月始まり~3月終わりです。これに、卒業、就職や進学のタイミングを合わせることで、効率的になっているようです。

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