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「先天色覚異常」をご存じですか?

[2020.11.02]

皆様こんにちは

金沢文庫アイクリニック 稲澤です

当院HP、「目の病気について」に新しく

色覚異常の項目が追加されましたので、よろしければご覧ください

 

 

先天色覚異常」とは、

生まれつきもっている、色覚異常です

色覚異常とは、

視細胞にある錐体すいたい)(=色の感覚≪色覚≫が生じるところ)の働きが弱かったり、働かなかったりすることで、特定の色を感じにくい、または色覚がない状態のことです

先天色覚異常の多くは、色覚異常です

頻度は、男性は5%(20人に1人)、女性は0.2%(500人に1人)で、

めずらしいものではありません

%から言うと1クラスに、1~2人いる計算になりますね

先天赤緑色覚異常は遺伝します

色覚異常の原因はX染色体(性染色体)上にあるので、先天色覚異常のほとんどは男性です

※男性(XY)は色覚異常の遺伝子Xを持つと発症(X染色体は1本しかないから)

 女性(XX)はXをペアで持っているので、

 色覚異常の遺伝子Xが片方のみ(XX)なら保因者(キャリア)

 両方とも(XX)なら発症

 

赤緑色覚異常では、赤と緑の色の判別が難しくなります

が見えない、が見えないというものではなく、

赤と緑の違い(オレンジと黄緑の違い)がわかりづらい、もしくは判別できないのです

(例えば、赤と緑が茶色っぽく見えていて、違いがわからない)

ただ、赤緑色覚異常の程度は、個人差がかなりあります

軽度で、本人が自覚してない場合

中程度で、普段は問題ないが、疲れている時だと、暗いところだと、小さいものだと間違う場合

重度で、赤と緑の違いが全くわからない場合

などさまざまです

そして、先天色覚異常は治療法はなく、訓練したから色がわかるようになるというものではありません

 

ただ、単に「色覚異常」と言っても、実はいくつか種類があります

前述したように、程度の差はありますが、色覚異常はそこまで少数ではないのです

「色覚異常の人はもしかしたら自分の身近にもいるかもしれない」と知っておくことで、

色覚異常について理解を深めることで、

社会全体が優しくなれるのではないかと思います

 

 

色覚異常

先天色覚異常

 

 

参考文献

【眼科インフォームド・コンセント ダウンロードして渡せる説明シート】2018

金芳堂 (監修)下村嘉一 (編集)國吉一樹

 

 

 

 

 

 

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