白内障の知識②手術はしなきゃダメ?
皆様こんにちは
白内障(※1)への対処としては、手術による治療が一般的です
白内障の進行の度合いや濁り方は、人それぞれで、白内障になっていても、見えづらさを自覚してない方もいます
白内障で、見えづらくもないのに、あえて手術する必要はありません
(急性緑内障発作予防のための白内障手術などの例外はあります)
(※1) 白内障はどんな病気?
白内障とは、目の中にある水晶体という部分が「にごる」病気です
水晶体は主に水とタンパク質でできており、無色透明で、人の目をカメラで例えるとレンズの役割を担っています
水晶体は、対象物を見る時に、その厚みをまわりの筋肉によって変化させて、ピント合わせています
(遠くを見る時は、水晶体は薄くなる/近くを見る時は、水晶体は厚くなる)
この水晶体が濁ってしまうと、モノがよく見えなくなってしまうのです(=白内障)
「医療的な見地からすると、白内障の患者さんのうち、75歳以上では50%つまり、2人に1人は手術が必要」
(「手術法とレンズで選ぶ 白内障治療」著者 市川一夫 発行 株式会社幻冬舎メディアコンサルティング 2013年 P18より引用)
のようです
手術となると怖いし不安ですよね
誰もがそうだと思います
勿論、無理に手術を勧めているわけではありません
ただ、「手術だけは絶対嫌だ!」と決めつけるのではなく
白内障の手術はどんなもので、どんなリスクがあるのか、
手術をうけることで何がよくなるのか…
※例えば、白内障手術で目の中に挿入する「眼内レンズ」は多種多様の種類があります
眼内レンズは単焦点、多焦点レンズなど選択でき、何を選ぶかで、手術後の「見え方」を選択できるのです
いつか受ける必要がある手術なら、どのタイミングで手術を受ければいいのか
など
知っておくことは、ご自身のためになると思います
白内障は、進行していきます
中には、白内障が進行することで眼圧が高まり急性緑内障発作を起こす可能性が高くなる目の人もいます
症状が進行すれば、視力が徐々に失われて生活の質が著しく低下してしまうこともあります
そして、いざ手術を受けようとしたときに手術がやりにくくなる場合もあります
白内障の手術のタイミングを自分だけで決めるのは難しいかもしれません
手術の最適なタイミングを担当医と相談できる環境があることが、ご自身の「目」のためにいいことだと思います
金沢文庫アイクリニック 稲澤
参考文献
「手術法とレンズで選ぶ 白内障治療」2013
著者 市川一夫
発行 株式会社幻冬舎メディアコンサルティング