角膜ヘルペスと言われたら【前編】
角膜ヘルペス
皆様こんにちは
もし〖角膜ヘルペス〗と言われたら参考にしてください
前編・後編でお伝えします
そもそも【ヘルペスとは?】
ヘルペスとは「水ぶくれ」のことです
水ぶくれを引き起こすウィルスを「ヘルペスウィルス」といいます
ヘルペスウィルスは多くの人が知らないうちに持っています
人から人へと感染します
感染しても軽症で気が付かないことが多く、それほど頻繁に怖い病気を引き起こすものではないようです
ただ、体調が悪かったり免疫機能が低下していると、脳炎や肺炎など、命にかかわる重篤な感染症を引き起こすことがあるようです
人に感染するヘルペスウィルスは9種類あり、その中で「単純ヘルペスウィルス」は角膜(黒目)※1に炎症を起こすことがあります
これを「角膜ヘルペス」といいます
※1【角膜とは?】
角膜とは、黒目の皮で、光が目に入るのに最初に通過する膜
光が通過するためには、角膜は透明である必要がある
透明な膜で血管がない組織
5層からなる(角膜上皮、ボーマン層、角膜実質、デスメ層、角膜内皮)
角膜の一番内側の角膜内皮には角膜内皮細胞が並んでいる
角膜内皮細胞は一旦ダメージを受けると回復できない
角膜内皮がダメージを受ける=角膜がくもる
栄養は角膜周囲の血管網、房水、涙からうけている
痛覚と冷覚がある
【角膜ヘルペスとは??】
幼少期にほとんどの人は単純ヘルペスウィルスに感染しているようです
一度感染すると、その後は生涯、目の奥の神経に潜んでいます(=潜伏感染せんぷくかんせん)
潜んでいる時期は無症状です
何らかのきっかけで、突然角膜に出てきて角膜ヘルペスを起こすことがあります(=再帰感染さいきかんせん)
≪再帰感染のきっかけ≫
体調不良
ストレス
ステロイド薬の使用などによる全身的な免疫抑制状態
目のケガ
など
角膜ヘルペスは大きく分けて2つのタイプ(病型)があります
タイプにより、症状や治療法が変わってくることもあります
「角膜ヘルペスと言われたら【後編】」では、タイプについて詳しく
お伝えしていきます
後編につづく(4/28 AM 8:30更新)
金沢文庫アイクリニック 稲澤
参考文献
「眼科インフォームド・コンセント ダウンロードして渡せる説明シート」2018
監修 下村嘉一 編著 國吉一樹